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Macの中にあるiPhone/iPad/iPodのバックアップデータを削除する方法

Macの中にあるiPhone/iPad/iPodのバックアップデータを削除する方法

Macを使ってiPhone、iPad、iPodのバックアップを作成している方も多いのではないでしょうか?これらのバックアップは重要なデータを保護する一方で、時間が経つにつれてMacのストレージ容量を圧迫する原因になります。特に複数のバックアップが蓄積されると、それぞれのバックアップは数GB、場合によっては数十GBものスペースを占めることになります。

この記事では、Macに保存されているiOS/iPadOSデバイスのバックアップデータを見つけて削除する方法をわかりやすく解説します。macOS Catalinaからは、iTunesに代わってFinderがデバイス管理を担当するようになりましたので、新旧両方のmacOSバージョンに対応した手順をご紹介します。

目次

  • 1. Finderを使用してバックアップを削除する方法(macOS Catalina以降)
  • 2. ストレージ管理からバックアップを削除する方法(macOS Mojave以降)
  • 3. バックアップフォルダから直接削除する方法(すべてのmacOS)
  • 4. iTunesからバックアップを削除する方法(macOS Mojave以前)
  • 5. よくある質問

1. Finderを使用してバックアップを削除する方法(macOS Catalina以降)

macOS Catalina(10.15)以降では、iTunesに代わってFinderがiOSデバイスの管理を担当するようになりました。こちらの方法が最も簡単で、管理しやすい方法です。

手順:

  1. iPhoneやiPadをUSBケーブルでMacに接続します。
  2. Finderを開きます(Dockにあるアイコンをクリック)。
  3. サイドバーの「場所」の下にあるデバイス名(iPhoneやiPad)をクリックします。
  4. 「一般」タブが選択されていることを確認してください。
  5. ウィンドウ下部にある「バックアップを管理…」ボタンをクリックします。
  6. 表示されたポップアップウィンドウに、Macに保存されているすべてのiOSデバイスバックアップが一覧表示されます。
  7. 削除したいバックアップを選択し、「バックアップを削除」ボタンをクリックします。
  8. 確認ダイアログが表示されたら「削除」をクリックして確定します。

この方法の利点は、各バックアップがどのデバイスのものか明確に表示されるため、間違って必要なバックアップを削除してしまうリスクが低いことです。また、デバイスが手元にない場合でも、過去のバックアップを削除することができます。

2. ストレージ管理からバックアップを削除する方法(macOS Mojave以降)

macOS Mojave(10.14)以降では、システム全体のストレージ管理機能からiOSバックアップファイルを確認し、削除することができます。

手順:

  1. 画面左上のAppleメニュー(リンゴマーク)をクリックし、「このMacについて」を選択します。
  2. 「ストレージ」タブをクリックします。
  3. 「管理…」ボタンをクリックします。
  4. ストレージ管理ウィンドウが開いたら、左側のサイドバーから「iOSファイル」をクリックします。
  5. 右側に表示されるiOSバックアップファイルのリストから、削除したいバックアップを選択します。
  6. 右下の「削除…」ボタンをクリックするか、バックアップを右クリックして「削除」を選択します。
  7. 確認ダイアログで「削除」ボタンをクリックして操作を確定します。

この方法では、各バックアップのサイズが一目でわかるため、特に容量の大きいバックアップを優先的に削除したい場合に便利です。また、デバイスをMacに接続する必要がないため、手元にデバイスがない場合でも操作可能です。

3. バックアップフォルダから直接削除する方法(すべてのmacOS)

バックアップファイルは特定のフォルダに保存されています。Finderを使って直接そのフォルダにアクセスし、バックアップを削除することもできます。この方法はすべてのmacOSバージョンで利用可能です。

手順:

  1. Finderを開きます。
  2. メニューバーから「移動」→「フォルダへ移動…」を選択します。
  3. 表示されたダイアログに次のパスを入力して「移動」をクリックします:
    ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/
  4. 表示されたフォルダには、各デバイスのバックアップが別々のフォルダとして保存されています。
  5. 削除したいバックアップフォルダを選択し、右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。
  6. 完了したら、Dockのゴミ箱アイコンを右クリックして「ゴミ箱を空にする」を選択し、完全に削除します。

この方法の注意点として、バックアップフォルダ名は長い文字列の識別子になっており、どのデバイスのバックアップかを一目で判断するのが難しい点があります。フォルダの変更日時を参考にして、古いバックアップを特定するとよいでしょう。全てのiOSバックアップを削除したい場合は、この方法が最も速いです。

不安な場合は、削除前にバックアップフォルダをコピーして外付けドライブなどに保存しておくことをおすすめします。

4. iTunesからバックアップを削除する方法(macOS Mojave以前)

macOS Mojave(10.14)以前では、iTunesを使用してiOSデバイスのバックアップを管理します。

手順:

  1. iTunesを開きます。
  2. メニューバーから「iTunes」→「環境設定…」を選択します。
  3. 「デバイス」タブをクリックします。
  4. デバイスバックアップのリストが表示されます。
  5. 削除したいバックアップを選択し、「バックアップを削除」ボタンをクリックします。
  6. 確認ダイアログで「OK」をクリックして削除を確定します。

iTunesでは、バックアップの名前からどのデバイスのものか判断しやすく、作成日時も表示されるため、古いバックアップを特定しやすいというメリットがあります。

5. よくある質問

Q: バックアップを削除しても、デバイス本体のデータは消えませんか?

A: バックアップの削除はMac上のコピーを削除するだけで、iPhoneやiPad本体のデータには一切影響しません。安心して削除できます。

Q: デバイスを持っていない場合でも古いバックアップを削除できますか?

A: はい、デバイスがなくても削除可能です。ストレージ管理またはバックアップフォルダから直接削除する方法を使用してください。

Q: バックアップがどのくらいのストレージを使用しているか確認する方法は?

A: ストレージ管理(Appleメニュー→このMacについて→ストレージ→管理)の「iOSファイル」セクションで確認できます。あるいは、バックアップフォルダを表示し、フォルダを選択して「command + I」キーを押すと情報が表示されます。

Q: iCloudバックアップも削除する必要がありますか?

A: iCloudバックアップはMacのストレージではなく、iCloudのストレージを使用しているため、Macのストレージ容量に影響はありません。iCloudバックアップを管理したい場合は、「設定」→「[自分の名前]」→「iCloud」→「ストレージを管理」→「バックアップ」から行えます。

Q: 最新のバックアップだけ残して、古いものをすべて削除したいです。

A: Finderの「バックアップを管理」またはiTunesの「デバイス」タブでは、各デバイスの最新バックアップが明確に表示されるため、それ以外を選択して削除するとよいでしょう。

まとめ

iOSデバイスのバックアップは重要ですが、古いバックアップが蓄積されるとMacのストレージを大量に消費します。定期的に不要なバックアップを削除することで、Macのパフォーマンスを維持し、ストレージスペースを確保できます。

大切なデータを失わないために、削除する前に必要なバックアップを特定し、最新のバックアップが正常に作成されていることを確認しましょう。また、特に重要なバックアップは、削除前に外付けドライブにコピーしておくという選択肢もあります。

上記のいずれかの方法を使用すれば、Macの中のiOS/iPadOSデバイスのバックアップをスムーズに管理でき、貴重なストレージスペースを取り戻すことができます。

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